『フィルム』 × 『化粧品』

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■今日のアイデア
フイルムづくりの技術を活かし、医療・健康分野進出のきっかけとなった富士フイルム株式会社の化粧品「アスタリフト」シリーズ。

 

最近の多角化成功例としてよく取り上げられる同社ですが、競合のコダック社が経営破綻に追い込まれる状況の中、逆に売上を1.5倍に伸ばしたことを考えると大英断だったと言えるでしょう。フイルムと化粧品は一見まったく無関係のように見えますが、実はフイルムと肌には関連性が多く、これまで培った技術が応用できる分野だったのだそうです。しかも、その培った技術を応用してみると、従来の化粧品に使われていた粒子より一ケタ小さい単位の粒子をつくることに成功したとのこと。だからこそ化粧品市場でも支持を広げているのでしょうね。そして既存技術を応用した多角化はますます加速し、今やフイルムの売上は全体のわずか数%に過ぎないそうです。

 

このアイデアはある程度以上の規模の企業にとって多角化を検討する上で参考になると思いますが、そのためには自社のコアバリューを認識し(富士フイルム社の場合はフイルム製造技術)、そのコアバリューと関連があり(肌とフイルムには共通点が多い)、さらに参入する市場に新たな価値を提供できるか(一ケタ小さい粒子の開発=高い浸透力)が成功する企業と失敗する企業の違いなのではないかということが見えてきます。そして実はこれ、異業種への転職にも当てはめて考えることができると思います。

 

■記事リンク

化粧品市場に参入するきっかけに関する記事はこちら↓
ヒットメーカーの舞台裏「肌に違和感なく挑んだフィルム技術者(富士フイルム・アスタリフト)」(WEDGE Infinity)

 

画像:ⒸFUJIFILM Corporation / FUJIFILM Healthcare Laboratory Co.,Ltd.
 
    

 

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