『再生エネルギー施設』 × 『キッザニア』

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■今日のアイデア
職業体験型テーマパーク『キッザニア』がノウハウを提供した、南相馬市にある『南相馬ソーラー・アグリパーク』の「体験プログラム」。

 

 代表的な再生エネルギーである太陽光エネルギーを生産する発電所と、そのエネルギーを使う植物工場を舞台に子供たちが体験学習を通じて学びを深めていく。震災以降、大手資本によるメガソーラーなど太陽光発電所が全国各地で急増していますが、体験学習ができる施設はとても珍しい存在です。

 
 この南相馬ソーラー・アグリパークはもともと、故郷で社会貢献事業を起こしたいと考えていた代表理事である半谷(はんがい)氏(南相馬市出身)と「地元の子供たちを育てるための仕組みがほしい」という地元の声、つまり「社会貢献事業」×「子供の育成支援」から生まれたもの。その構想が「太陽光発電所」×「植物工場」によって「ソーラー・アグリパーク」となり、さらにそれが「体験学習」と組み合わさるなど随所にアイデアが満ちています。
 
 世の中には多くの人が優れたアイデアだと感じるものと、何かが欠けていると感じるアイデアがありますが、何かが欠けている場合は組み合わせに分解できなかったり、意外性のない当たり前の組み合わせだったりします。その点、南相馬ソーラー・アグリパークは多くの方が優れていると感じると思いますが、これだけたくさんのアイデアが積み重なっていることも珍しいのではないかと思います。
 
 ただし、優れたアイデアと採算性の問題はまた別。むしろ難しいことのほうが多いです。南相馬ソーラー・アグリパークも「個人パネルオーナー制度」というユニークな制度がありますが、空きもたくさんある模様。個人的にはスーパーのヨークベニマル(セブン&アイ・ホールディングスグループで福島県郡山市にて創業)が全量仕入れている植物工場で育てたレタスを、普通に売るのではなく1つ買うと10円が支援金になるようなわかりやすくて気軽なしくみがあるとより応援しやすいのかもしれないなと感じました。
 
 また、アイデアとは離れますが、たまたまラジオで半谷氏のインタビューを聴きました。元々東京電力の執行役員だったそうです。原子力発電事業とはまったく関連のないキャリアを歩まれたのだそうですが、「ものすごく責任を感じる」とおっしゃっていたことがすごく印象に残りました。その想いもこの事業につながっているのだと思います。さらに東京電力に入るきっかけとなったのが、祖父に連れられて福島第一原発の建設現場を目の当たりにした体験から。体験学習の大切さもそのときに感じたそうです。優れたアイデアとそのアイデアを生む人の関係というのは振り返ってみると必然性で結ばれていることが多いように感じます。

 

■記事リンク

南相馬ソーラー・アグリパークが目指すものや誕生の背景などについて詳しく書かれた記事↓
第5回「まちづくりは“人づくり”から~地域の大人と子供、官民が一体となり始動した被災地・南相馬の復興プロジェクト」(日経スマートシティコンソーシアム)

 

画像:Ⓒ一般社団法人福島復興ソーラー・アグリ体験交流の会
 
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