『介護』 × 『ポイント制度』

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■今日のアイデア
2007年度に東京都稲城市がはじめた、介護支援のボランティア活動を行った高齢者に対して換金可能なポイントを付与する「介護支援ボランティア制度」。

 

 この介護支援ボランティア制度の目的は、「高齢者が介護支援ボランティア活動を通じて地域貢献することを積極的に奨励・支援し、高齢者自身の社会参加活動を通じた介護予防を推進するため、市民の共同連帯の理念に基づき稲城市介護支援ボランティア制度を設け、もっていきいきとした地域社会となることを目的とする」こと。
 
 具体的な活動内容としては、「レクリェーション等の指導、参加支援」「お茶だしや食堂内の配膳・下膳などの補助」「喫茶などの運営補助」「散歩、外出、館内移動の補助」「模擬店、会場設営、利用者の移動補助」「芸能披露などの行事の手伝い」「話し相手」などがあります。そして、こうした活動に高齢者が参加することで、年間の上限5000円分までの換金可能なポイントが付与されるというしくみです。
 
 この制度の平成23年度のデータでは、ボランティアに登録した高齢者のうち新規で要介護支援者になった方は0名。さらに、増え続ける高齢者の保険料は、稲城市の場合、逆に月額で約12円の抑制効果があったそうです。
 
 こうした取り組みに注目が集まった結果、制度開始以来視察に訪れた自治体は平成25年3月末までの時点で242にも上り、導入する自治体も急増しています。月額12円の抑制というとわずかに思えるかもしれませんが、日本全体に広がって結果が伴えばその抑制効果はとても大きいものです。また、この制度に参加することで介護予防につながれば、それは日本だけでなく、これから少子高齢化を迎える諸外国にとっても非常に参考になるしくみとなるのかもしれません。

 

■アイデアメモ
これからはソーシャルな課題をアイデアで解決していく時代。さまざまな課題に既存のサービスやしくみを組み込むと新しいアイデアにつながるのかもしれない。

 

■記事リンク

導入する自治体は全国に急拡大しています↓

[読み得 医療&介護]介護ボランティア、新展開(yomiDr)